出津教会堂
明治15年(1882)にド・ロ神父の設計施工で建てられた教会です。その後、明治24年(1891)に一部改造、同42年(1909)には玄関部を増築し、現在の教会の形が整えられました。この玄関部に、祭壇の屋根にある既存の装飾等のほかに鐘塔を設けるという珍しい外観をもちます。外壁は煉瓦造り、玄関は石作り、内部は木造で、三廊式(さんろうしき)の漆喰塗り平天井となっています。屋根は瓦葺で、とても低い造りです。これは、海岸に面した風の強い立地条件を配慮しての建築と言われています。鐘楼の鐘は神父がフランスから取り寄せたもので、朝夕に美しい鐘の音を谷間一帯に響かせています。平成23年(2011)に国の重要文化財に指定されました。
|